香りを聴く香道~仲秋の名月の記~
9月3日
月に1度の香道のお稽古へ
香道とは
日本ならではの風習などに合わせ
作法に従って香木を焚き
香りを嗅ぐのではなく
「観賞する」 日本古来の芸術。
香道は香りを「嗅ぐ」だけではなく
「五感」で味うことを大切にし
そのため
香りを「嗅ぐ」という表現は使わず
香りを「聞く」と言います。
私が通っているのは
公家・寺の流れをくむ流派なので
雅さや、情緒を感じる香が多く
作法はもちろん、
伝統の香り、四季おりおりの話、
歴史のエピソードを
毎月、香りを楽しみながら学んでいます。
9月は旧暦の8月=仲秋にあたり
仲秋の名月にちなんで
昨日は「名月香の組香」を嗜みました♪♪
お作法、ルール、愉しみ方は沢山ありますが
組香の遊び方はシンプル。
1)最初に「月」の香りを聞き、香りを覚える。
2)次に、月が1回、雲が2回、
3つの香がランダムにまわって来る。
3)3回にわけて来る「月」「雲」を
「五感」で聞き分ける。
4)お題に合わせた組香(香りの組み合わせ)
の名前を用紙に書く
5)正解が告げられる。
各組香名前が付けられていて
流派ごと、先生により異なるそうです。
日本では月の満ち欠けや出る時間により
情緒ある月の名称がつけられていました。
今回の場合はテーマの名月に合わせ
3つの組香名がつけられていました。
組香1:月雲月の場合 → 夕月
組香2:雲月雲の場合 → 宵月
組香3:雲雲月の場合 → 有明
そして今回の香りの組合わせ正解は「有明」
こんな風に
記録を筆で書いてくれます。
ちなみに「なお」が私です^^
「月」の香りには
「伽羅」が使われていました。
この写真は9/3のお点前でつかった
四角盆のセッティング♡
私も早く欲しい・・・
自分でいうのもなんですが
かなり不器用でして
所作があるていど身に着くまでに
人の2倍も3倍もかかり
まだまだお点前を出来ないレベル。。。
→香りを聴く「お客様」の作法は
難しくありません♪
道具をそろえられるには
あと半年くらいかかりそうです(苦笑)
あせらず、マイペースに
1つ1つ身に着け
いつか香りの会を開きたいなと思ってます♪
☆有明の和歌☆
冴えわびて覚むる枕に影見れば
霜深き夜の有明の月
(藤原俊成女)