月めぐり@直美の日々是善哉

散歩・落語・お天気・食を愉しむ日々を徒然なるままに

ピュアな気持ちで愉しむ~木乃伊取り 立川談幸~

立川談幸_落語_木乃伊取り

頭が落語モードです。

単純な性格ということもあり
落語を聴くと
ポジティブ思考、笑いのツボの
スイッチがONになります。

2月中席の前半、池袋演芸場
立川談幸師匠が夜の部の主任でした。
(主任は最後のとりを飾る師匠のこと)

主任は持ち時間が長く
普段の寄席では聞けない噺を
じっくり、たっぷり聞けるので

談幸師匠のファンが演芸場にプチ集合
プチ同窓会?みたいな雰囲気で
和やかな時間を過ごせました。


今回「木乃伊取り」という噺を聴きました。

小学生のときに習ったことが
方もあるのではないでしょうか?

木乃伊取りが木乃伊になる
このことわざがキーポイントになっているお話しです。

木乃伊(みいら)」は没薬(ミルラ)のことで
薬効成分のある樹脂で
古くはミイラを作る時の防腐剤として使われています。



イギリスのアロマセラピーの資格をもっており
私自身はなじみがある素材です^^

セスキテルペン炭化水素類を主成分として
抗炎症、鎮痛、抗感染症作用があり
とても落ち着くムスク系の香りです。
→ちなみにちょっぴり高価です。


木乃伊取り」は
薬用にするために「木乃伊(没薬)」を
取りに行く人のこと。

木乃伊取りが木乃伊になる」は
木乃伊を亭にれることができず(目的を果たせず)に
自分自信が木乃伊になってしまうこと
つまり役目を果たさないことにたとえた「ことわざ」です。

落語を聴き始め、寄席に通い始めて4年程度なので
そんなに詳しくないのですが
三遊亭円生師匠の木乃伊取りが有名のようです^^

 

youtu.be

 

談幸師匠の木乃伊取りが大好きです。

この噺には
たくさん登場人物がでてくるのですが
その演じ分けがあざやかで
なかでも飯炊きの「田舎者の清造」がいいのです。

家にかえってからも
思い出し笑いしちゃうくらい可笑しいんです。

笑いの多いお話しですが
落語芸術協会落語協会
両方の協会で十八番にしている師匠が
少ないように思います(気のせいかもしれませんが)

演じるのが難しい噺なのでしょうか・・・(多分)


昨日のブログに書きましたが
落語に限らず
人、もの、ことがら、に感動できること
楽しい、すごいと思えることって
本当にすばらしことだなと思いました。

ついつい
頭でっかちになっていたり
「理論」でばかり物事を考えがちな現代社会。

久しぶり師匠の木乃伊取りを聴いて

頭をゆるめて、力をぬき

普段無意識にとらわれている
常識とか概念から離れ
ピュアな気持ちで受け取る

愉しむ気持ちのゆとり
私自身も大切にしてゆきたいなと
改めで思いました。