月めぐり@直美の日々是善哉

散歩・落語・お天気・食を愉しむ日々を徒然なるままに

ゴッホの四季と太陽と〜見るなら今〜

f:id:tsukimeguri:20210918154854j:image

東京都美術館で開催されているゴッホ

初日に伺いました。

 

25年ほど前

イギリスでアガサクリスティが愛した

紅茶とスコーンを楽しみたい!

ゴッホのヒマワリ見たい!と

ただそれだけのために

女の子だけどイギリス一人旅11日間を決行。

 

まだ格安チケットが出始めの頃

インターネットなどなく

宿も決めずに旅行雑誌片手にドキドキしながらゆきました。

 

ロンドンナショナルギャラリーに

いくつかゴッホの作品があり

その中の一つがヒマワリでした。

 

ゴッホを生で見るのは25年ぶりです。

 

個人所有としては世界最大の

ヘレーネ・クレラー=ミュラーが収集したゴッホの作品

総額、当時で17億円前後、今ならどれくらいするのでしょうか。。

 

今回、とても貴重な黒炭の素描が展示されており

黒の濃淡で描かれた作品は素朴で力強い。

 

お目当ての種を蒔く人(中学〜高校の美術の教科書に載ってるやつ)や

アルル時代に書いた葡萄畑や田園風景

夜の田園風景(糸杉と月と星)が見られて嬉しい╰(*´︶`*)╯

 

ゴーキャンに振られ(性格が合わず逃げられ)

次第に心を狂わせてた果てに

サンレミの精神科療養院に入ることになり

病院に到着したその日に描きあげた

「病院の庭」は自然美と春の喜びがキャンパスに溢れ

とても力強く印象的でした。

 

ゴッホは癲癇があり

若い頃は職も人間関係も続かず

途中で精神異常や薬物依存を発症

それでも自然の美しさを見ると描かずにはいられない

 

今回のゴッホ展では

たった1日で仕上げた作品も展示されていました。

 

情動的で気難しい

しかしとてもピュアで繊細な神経

悪い条件が重なり存命中は日の目を見ませんでしたが

彼が見た四季の太陽の移り変わりや

自然の本質の美しさは

今もなお人を惹きつけて止みません。

 

神は二物を与えずといいますが

生きる苦しみと描く喜びを

ジェットコースターのように行き来した

37年という短い生涯

 

他人の何倍も濃い人生だなぁと

しみじみ思ってしまった。

 

私もとっくに人生後半戦なのに

まだ情熱のエンジンがかかってないなぁ。。

 

f:id:tsukimeguri:20210918160727j:image 

さて、足が疲れたので鑑賞の後にコーヒータイム

 

f:id:tsukimeguri:20210918160753j:image

ゴッホ展グッズ
カールおじさんにしか見えない
ゴッホの便利ファイルケースを買ってしまった。→ポストカードも買いました♪

 

中学-高校の美術の教科書に載ってる
種を蒔く人、アルルの橋、
アルルの田園の夜の風景(糸杉と星と月)なども
展示されてるのでぜひこの機会をお見逃しなく!

 

西洋の美術展はいつも激混みで
絵より他人の頭を見に行くようなものなので


日本で見るときは平日を休みにして行くしかなく
(それでも混んでるけど)嫌厭してましたが

 

コロナは嫌だけど感染拡大対策で
人数制限で予約制になったお陰で
ゆっくりじっくり見られました。

 

美術館鑑賞、見るなら今です。