月めぐり@直美の日々是善哉

散歩・落語・お天気・食を愉しむ日々を徒然なるままに

落語に思うこと〜三笑亭茶楽・神田紅・桂歌春〜

f:id:tsukimeguri:20200404115810j:image

 という訳で、昨日は平日昼間から落語、講談、演芸を楽しみました。

会場5~6分前まで私1人しか並んでいなくて
正直、私1人だったらどうしよう・・・とかなりドキドキしてました^^;

3分前くらいにお一人、カップル、、、と結果6名が並び
ほっとしました(笑)
→ちなみに最終的に10〜11名?
昨日の5名にくらべたら!と出てくる芸人さんみな
おっしゃってました。

開演後まもなく
本当に偶然に落語友が来て2人でびっくり
一気にテンションがあがりました^^

f:id:tsukimeguri:20200404115827j:image

今回の顔付
 
トリ(主任)は歌春師匠
2月のトリ以来
先月初孫が生まれてから、なんとなくですが
お顔がさらに柔和になったような。

コント青年団さんは
このコロナ情勢?の影響もあって弾けて
いわゆる「ぶっちゃけ話」が展開する
いつもと違うコントにみな大笑い。

動物のものまね「まねき猫」先生は
人生初?寄席で鳴きまね講座をやってくださり
実践も交え笑いながらワクワクした時間に。

なんとなく、今回集まったお客様はみな
楽しみたい!笑いたい!という気持ちで
ある意味一致団結している風で
和やかで笑いに満ちた寄席だった気がします。

f:id:tsukimeguri:20200404115841j:image

 前座のかけ橋さんは、すこし拝見しない間に
気持ちに余裕がある落語をされるように
若い方の成長は早いな〜と感心してしまいました^^

やっぱり神田紅先生の講談は
聞くと元気になるね!という友人の言葉通り

講談の話の内容はハッピーエンドじゃないのに
紅先生の講談はパワー貰えるんです。
不思議^^

そしてお目当の茶楽師匠。

今年はとくに?昼席に出られることが多く
平日は仕事があるでなかなか見られず寂しい日々でしたが
まだ有給が1日あったので思い切って
4/3を休みに。

楽日の演目は「厩火事
中国の古典、儒学者孔子の逸話(故事)を引用した
男女の中の情と滑稽さ
翻弄される仲人を交えた面白い噺です。

茶楽師匠の厩火事は昨年の6月以来かもしれません。

古典をじっくと丹念に練り上げた人だけが辿り着ける
そんな師匠の聴かせる落語
最後のオチまでたっぷり堪能し
幸せなひと時を過ごしました。

歌春師匠は春らしいお着物で^^
明るく馬鹿馬鹿しく
春の一席にふさわしい「恋煩い」の滑稽噺
崇徳院をたっぷりと。

正直、人の入りが少ないと
手を抜いてるだろうな・・・という落語家さんも
今までの短い落語人生の中でも目にしたことがります^^;

こんな時だから
一人一人のお客様を大切に
寄席を、落語自体を
丁寧に扱い
楽しませちゃうモードにしてくれ

熱演してくださった師匠方、先生方、色物の先生方に
感謝します。

来てよかったね!と落語友と話しながら
帰路につくことが出来ました。

<ショックな出来事> 
帰宅してから、これからの落語のスケジュールをしりたくて
ホームページを確認。

するとある人の名前が落語芸術協会から
消えていました。。。

え???とはてなが浮かび
もしかして廃業しちゃったの?
2月まで普通に顔を拝見してたのに。。。

 

芸人の世界、また落語という古典の業界のこと
外野である、客の立場では
本当に何が起こったのかは分かりませんし
真実を知る必要などないことですが
でも、ショックでした。

彼のスッキリとした
時に弾けた愛嬌のある感じの落語は好感がもて

その方の師匠や他の真打のお手伝いの対応を見ていても
伸びしろあるし、きっと上に可愛がられるのだろうなと
これからの成長を楽しみにしていただけにショック。

2月1日、2日、5日の3日間
茶楽師匠の芝居に足を運んだとき
いつか忘れてしましたが
「道灌」が彼の最後の落語になってしまいました。

どの世界にいてもよいので
今度は、飾らず、まっすぐに、
明るい時間を生きて欲しい。

人生を少しだけ先に生きている
1人のファンとしてそう願わずにいられなくなりました。

落語の世界は特殊だけれど
厳しくもあり、優しくもある
ある意味人生の縮図のようなものを感じます。

f:id:tsukimeguri:20200404115908j:image
前座さんがのことだけではなく
昨日はもう1つショックを受けたことが。

6月か7月上旬までに良く考え
自分の中で1つ区切りをつけ

思い切り泣いて、思い切り笑い
私のささやかな人生をリスタートしようと思います。

それまでは
今までの思い出を大切にしながら

粛々と仕事をし
読書や短歌を楽しんだり
着物の着付けを習ったり
唯一の家族である猫との暮らしを穏やかに過ごしたいと思います。