落語に思うこと〜三笑亭茶楽・神田紅・桂歌春〜
という訳で、昨日は平日昼間から落語、講談、演芸を楽しみました。
会場5~6分前まで私1人しか並んでいなくて
正直、私1人だったらどうしよう・・・とかなりドキドキしてました^^;
3分前くらいにお一人、カップル、、、と結果6名が並び
ほっとしました(笑)
→ちなみに最終的に10〜11名?
昨日の5名にくらべたら!と出てくる芸人さんみな
おっしゃってました。
開演後まもなく
本当に偶然に落語友が来て2人でびっくり
一気にテンションがあがりました^^
今回の顔付
トリ(主任)は歌春師匠
2月のトリ以来
先月初孫が生まれてから、なんとなくですが
お顔がさらに柔和になったような。
コント青年団さんは
このコロナ情勢?の影響もあって弾けて
いわゆる「ぶっちゃけ話」が展開する
いつもと違うコントにみな大笑い。
動物のものまね「まねき猫」先生は
人生初?寄席で鳴きまね講座をやってくださり
実践も交え笑いながらワクワクした時間に。
なんとなく、今回集まったお客様はみな
楽しみたい!笑いたい!という気持ちで
ある意味一致団結している風で
和やかで笑いに満ちた寄席だった気がします。
前座のかけ橋さんは、すこし拝見しない間に
気持ちに余裕がある落語をされるように
若い方の成長は早いな〜と感心してしまいました^^
やっぱり神田紅先生の講談は
聞くと元気になるね!という友人の言葉通り
講談の話の内容はハッピーエンドじゃないのに
紅先生の講談はパワー貰えるんです。
不思議^^
そしてお目当の茶楽師匠。
今年はとくに?昼席に出られることが多く
平日は仕事があるでなかなか見られず寂しい日々でしたが
まだ有給が1日あったので思い切って
4/3を休みに。
楽日の演目は「厩火事」
中国の古典、儒学者の孔子の逸話(故事)を引用した
男女の中の情と滑稽さ
翻弄される仲人を交えた面白い噺です。
茶楽師匠の厩火事は昨年の6月以来かもしれません。
古典をじっくと丹念に練り上げた人だけが辿り着ける
そんな師匠の聴かせる落語
最後のオチまでたっぷり堪能し
幸せなひと時を過ごしました。
歌春師匠は春らしいお着物で^^
明るく馬鹿馬鹿しく
春の一席にふさわしい「恋煩い」の滑稽噺
崇徳院をたっぷりと。
正直、人の入りが少ないと
手を抜いてるだろうな・・・という落語家さんも
今までの短い落語人生の中でも目にしたことがります^^;
こんな時だから
一人一人のお客様を大切に
寄席を、落語自体を
丁寧に扱い
楽しませちゃうモードにしてくれ
熱演してくださった師匠方、先生方、色物の先生方に
感謝します。
来てよかったね!と落語友と話しながら
帰路につくことが出来ました。
<ショックな出来事>
帰宅してから、これからの落語のスケジュールをしりたくて
ホームページを確認。
するとある人の名前が落語芸術協会から
消えていました。。。
え???とはてなが浮かび
もしかして廃業しちゃったの?
2月まで普通に顔を拝見してたのに。。。
芸人の世界、また落語という古典の業界のこと
外野である、客の立場では
本当に何が起こったのかは分かりませんし
真実を知る必要などないことですが
でも、ショックでした。
彼のスッキリとした
時に弾けた愛嬌のある感じの落語は好感がもて
その方の師匠や他の真打のお手伝いの対応を見ていても
伸びしろあるし、きっと上に可愛がられるのだろうなと
これからの成長を楽しみにしていただけにショック。
2月1日、2日、5日の3日間
茶楽師匠の芝居に足を運んだとき
いつか忘れてしましたが
「道灌」が彼の最後の落語になってしまいました。
どの世界にいてもよいので
今度は、飾らず、まっすぐに、
明るい時間を生きて欲しい。
人生を少しだけ先に生きている
1人のファンとしてそう願わずにいられなくなりました。
落語の世界は特殊だけれど
厳しくもあり、優しくもある
ある意味人生の縮図のようなものを感じます。
前座さんがのことだけではなく
昨日はもう1つショックを受けたことが。
6月か7月上旬までに良く考え
自分の中で1つ区切りをつけ
思い切り泣いて、思い切り笑い
私のささやかな人生をリスタートしようと思います。
それまでは
今までの思い出を大切にしながら
粛々と仕事をし
読書や短歌を楽しんだり
着物の着付けを習ったり
唯一の家族である猫との暮らしを穏やかに過ごしたいと思います。