月めぐり@直美の日々是善哉

散歩・落語・お天気・食を愉しむ日々を徒然なるままに

カタクリの花〜久しぶりの短歌〜

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「かたくりの うつむく花が 重たげに
届かぬ思い 染みる春雨」

 

カタクリは本州では3月から4月上旬に咲く野草。

片栗粉の原料ですが

今は殆どがジャガイモの澱粉から作られ

本物の片栗粉は貴重品です。

 

カタクリについて

https://kurashi-no.jp/I0018726

 

群生して咲く事が多いのですが

山で一度だけ一株だけ

ひっそり咲いていたのを見つけた事があります。

 

花自体は小さくても存在感があり

俯き加減に咲く姿が健気で愛らしい。

 

別名スプリング・エフェメラルと呼ばれる

エフェメラル「はかない命」という意味の名の通り

短い期間に花を咲かせ

雨の日や曇天は花は萎んでしまいます。

 

好きな殿方の

お顔や声をおそばで拝見できる時は

天にも昇る気持ちになるのに

お見えできない日は

心が萎み、気持ちが俯き加減になってしまう。

 

「かたくりの うつむく花が 重たげに
届かぬ思い 染みる春雨」

 

昨日の雨の散策中にカタクリを思い出し

恋焦がれている乙女心の一途さ

短歌をしたためてみました。