月めぐり@直美の日々是善哉

散歩・落語・お天気・食を愉しむ日々を徒然なるままに

如月の花〜馬酔木と和歌〜

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おはようございます。

今朝は近所の公園へ散歩に。

 

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馬酔木が咲き始めていました。

釣鐘状で可愛らしい花です。

 

馬酔木の花には

白とピンク色があるのですが

 

桂歌丸師匠の葬儀を行った

妙蓮寺の境内にも

ピンクの馬酔木があり

今頃綺麗に咲いてるのかなぁ。

 

馬酔木

調べてみましたら

万葉集の頃から存在し

歌にもかかれていました。

 

「磯の上に生ふる 馬酔木を手折らめど

見すべき君がありと言はなくに」

大来皇女

 

「春山の 馬酔木の花の 悪しからぬ

君にはしゑや 寄そるともよし」

(意味:春山の馬酔木の花のように素敵なあなたとなら(関係があると)噂されてもいいのに)

 

ロマンチックな和歌です。

 

私が気に入ったのはこちら

 

「池水に 影さへ見えて 咲きにほふ

馬酔木の花を 袖に扱入れな」

 

(意味:池水に影を映して美しく咲いている

馬酔木の花を袖に入れましょう)

 

日本側の情緒と表現力は本当に素晴らしい。

 

江戸っ子のべらんめぇ調も好きですが

しっとりした言葉の綴りに

改めて魅力を感じた朝でした。