駅までの道を教えて〜ミニ読書感想〜
伊集院静さんの短編集を読み終えました
野球好きのようで
随所に野球の話が出ています。
この作品集を読んで先ず感じたのが
伊集院さんが読者に対して
謎かけをしている事
各テーマ、伝えたい事が1つではないんです。
本を読んで感じた事は人それぞれなのは
当たり前ですが
感想が違う、感じ方が違うといより
読み手によって
この小説からの問いも
勿論答えも
そして結末も全く違うのです。
たいていの小説は、応えは違っても
作者自身が小説に込めるテーマは
絞られてますが
この短編集、どの作品も
1000人いたら1000人のテーマがあり
1000通りの応えがあり
あえて、結末を読者の想像に委ねる事で
深い余韻、時に謎かけを残し
沢山の可能性をもった結末が待っています。
コーヒーを飲みながら読んでいて
静かな小さな感動とともに
自分の人生に置き換えたり
想像したり
濃密な読書のひと時を味わいました。
タイトルになってる
駅までの道を教えて
こちらは映画化されてますが
映画では決してあじわえない
人生の奥深さを
小説で感じてもらいたい。
バラの木
冬のけむり
2ポンドの贈り物
この話が気に入ってます(*^_^*)
https://www.amazon.co.jp/駅までの道をおしえて-講談社文庫-伊集院-静/dp/4062756633