愛の詩~募る恋心と秋の空~
本当は俳句か短歌の勉強
夜は小筆の練習・・
と思っていたのですが 気分が
なんとなく古典に向いていたので
漢詩の最も古い詩集
孔子が編集したといわれる
「詩経」を 公園で読みました。
空が澄んでいて綺麗です^^
詩経の中で目についたのが
采葛(さいかつ)の詩。
一日三秋の言葉の語源でもあります。
<一日三秋とは>
一日合わないだけでも
「三か月」「三回秋を迎えるくらい」「三歳(三年間)」に感じると
相手を愛おしく感じる思いを綴った詩をもとに
1日が非常に長く思われること、 待ちどおしいことを意味する言葉。
<采葛の原文> ()は読み方です。
彼采葛兮(彼に葛を采らん)
一日不見(一日見ざれば)
如三月兮(三月の如し)
彼采蕭兮(彼に蕭を采らん)
一日不見(一日見ざれば)
如三秋兮(三秋の如し)
彼采艾兮(彼に艾を采らん)
一日不見(一日見ざれば)
如三歲兮(三歳の如し)
(和訳)
葛を摘みに行きましょう
一日会わないと
三月がたったようだもの
カワラヨモギを摘みに行きましょう
一日会わないと
三つの秋がたったようだもの
ヨモギを摘みに行きましょう
一日会わないと
三年がたったようだもの
葛・蕭・艾は合体のシンボルであり
相手と共に時間を過ごす(または1つになる)ことも意味し
次第に募る恋心を表現する詩です。
少し切なく
ロマンチックな感じに惹かれました。
きっと、今、
私が似たような心境だからかもしれません。
もう一つ「詩経」の中に素敵な詩
言葉を見つけました。
「穆如清風」
穆(ぼく)として清風の如し。
(和訳)
心おだやかで、気持ちのよい風のようである。
そよ風のように心穏やかな柔和な徳のある人は、
その人徳を自然と周りに浸透させてくれ
自然と笑顔が生まれる。
「この人がいるだけで場の雰囲気が変わる」
こんな女性になりたいものです^^
師走、お正月にしたためる
書道の題材を探しているのですが
「穆如清風」は候補に入れようと思います。