月めぐり@直美の日々是善哉

散歩・落語・お天気・食を愉しむ日々を徒然なるままに

香りを聞く

f:id:tsukimeguri:20191106205531j:image

月に一度、香道のレッスン。

 

香道には、いくつかの流派があるのですが

武士の流れをくむ志野流のような

修行感覚のものよりも

 

雅な香り遊びと

香りを聞く時間と空間を楽しみたいので

御家流

「泉山御流」にて学んでいます。

 

先月は演奏会の練習に専念するためお休み

2ヶ月ぶりの香道レッスンは

 

まさかの

初めての「お点前」でした(≧∇≦)

 

緊張してしまい

右と左がこんがらかってしまい(笑)

 

周りの方も、そんな私に嫌な顔をせず

笑ってくださる心の余裕に感謝です。

 

11月は「立田香」

紅葉にちなんだ香り遊び。

 

香道の嗜み方を簡単に説明すると

まずひとつ「紅葉」の香が出てくるので

その香木の香りを憶えておきます。


その後、3つの香木が出てきます。


最初に聞いた紅葉の香りが

何番めに出てくるかを当てる遊びです。

 

紅葉以外の香りを「ウ」とし

 


紅葉 ウ ウの順に香りが出た場合

→用紙に 「峯」と書く


ウ 紅葉 ウの順に香りが出た場合

→ 用紙に 「麓」と書く

 

ウ ウ 紅葉 の順に香りが出てきたら

→用紙に「里」と書く

 

ウ ウ ウ の順に香りが出て紅葉がなかったら

→用紙に 「川」と書く

 


香道が風情があるのは

香り遊びには和歌が必ずあり

その情景を香りになぞらえるところ。

 

また、香りを嗅ぐのではなく

 

季節や季節ごとの行事を

五感、情感をフルに使い表現し

香りを覚える=聞くと言います。

 


立田香

奈良の紅葉の名所

竜田川に因んだ和歌が

背景になっています。

 

竜田川

http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/04river/02west_area/tatsutagawa/


「峯そめて麓にうつる山錦

里吹く風に くくる川水」

を表現し

 

紅葉の香りが位置がどこにくるのか?で

峰、麓、里、川と記します。

 

竜田川と言えば

落語の「ちはやふる」に出てくる

(百人一首の一つでもある)

在原業平の和歌

 

「ちはやぶる神代もきかず竜田川

からくれなゐに水くくるとは」

 

落語では

知ったかぶりの隠居が

「ちはやぶる神代もきかず竜田川

からくれなゐに水くくるとは」

 

この歌の意味を

知らないとは言えずに

脳内ストーリーを作り上げ

もっともらしい説明をする様を

面白おかしく演じます。

 

レッスンが終わった後

なんだか聞きたくなってしました。

 

さて、

何とか、お点前を一通り終え

 

その後、皆さんは

お盆と火道具の扱い方の練習

f:id:tsukimeguri:20191106210344j:image

 

私は苦手な香袋の結びの練習

f:id:tsukimeguri:20191106212717j:image

 

実はすごーく不器用で

立体的な作業が不得意。。。

→折り紙も、普通のリボン結びも

かなり苦手です。。

 

毎回頭がこんがらがってしまい

結べないのが

 

2ヶ月かけてやっと一人で

結べるようになりました♪

 

こちらが三つ輪

f:id:tsukimeguri:20191106212852j:image

 

そして横むすび

f:id:tsukimeguri:20191106212936j:image

 

他の人には何てことのないものでも

私にはとても難しく。。、

 

今回は、やった〜という

心地よい達成感(╹◡╹)♡

 

根気よく教えてくださる先生と

教室の先輩方に感謝です。

 

次回のレッスンの前に

ちょっと頑張ってみようかなと

 

ちょっぴり本格的な香の会に

参加をする事になりました。

f:id:tsukimeguri:20191106213203j:image

(お客として参加)

 

ドキドキしますがとても楽しみ。

 

また、雰囲気とか

結果をブログでお伝え出来たらなと

思ってます。